■お断り
・基本的に無保証です。自己責任にてお試しください。
・ご質問や問題点のご指摘は大歓迎です。何かありましたらお気軽にご連絡ください。

■OCNIPv6とは
OCNIPv6は、OCNが行っているIPv6 over PPP/L2TPによるIPv6接続サービスです。
OCNユーザーであれば月額315円で手軽にIPv6接続を行うことが出来ます。
このサービスでは、固定プレフィックス/64・非固定プレフィックス/64のグローバルIPv6アドレスがそれぞれ1ブロックずつ割り当てられますので、 実質的にほぼ無限のグローバルアドレス空間を入手できることになります。
これを利用すれば、もう、動的IPやNAT越えに頭を悩ます必要はありません。相手もIPv6に対応していればNATを気にすることなく直接通信できるようになります。 また、プロトコルレベルでIPSecに対応していますので、通信の安全性も抜群です。

OCNではWindowsXP対応の接続プログラムを用意していますが、このメモでは安いPCでも充分な性能を発揮してくれるLinuxをルータに仕立て上げ、 これを用いてOCNIPv6へ接続することで、24時間安心して利用できる環境の構築を目的とします。

■必要なもの
・パソコン1台(ちなみに、私はMemory128M/Celeron450M/HDD 2GB(CFメモリ)です(^^;;
Fedora8のインストールディスク
WIDE-DHCPv6最新版

■インストール
1、[既にLinuxが構築済みの方向け]インストールが必要なソフトウエアとその設定
2、[お急ぎの方向け]自動インストールスクリプトを利用した設定
3、[すぐ使いたい方向け]OCNIPv6 CD-ROMルータを利用する方法


[既にLinuxが構築済みの方向け]インストールが必要なソフトウエアとその設定
※既にFedora8以上がインストール済みであることが前提です。
※yum -y updateしてシステムを最新にした上で行うことをお勧めします。

インストール/設定が必要なソフトウエア
・xl2tpdL2TPトンネリングに使用
・WIDE-DHCPv6PrefixDeligationに使用
・radvdLAN内のPCのIPv6アドレスを自動設定するのに使用
・ip6tablesIPv6ファイヤーウォール
・namedIPv6対応DNSサーバー(オプション)
・dhcpDNS自動設定用DHCP(オプション)

□インストール/設定手順
  • 事前確認
    • ルータ使用時 L2TPパススルーを有効にします。
    • /etc/sysconfig/network
      まず、対象のFedoraでIPv6を有効にします。
      このファイルに"NETWORKING_IPV6=yes"を追記します。
  • xl2tpdのセットアップ
    • まず、xl2tpdをインストールします。
        インストールは次のコマンドで可能です。
      コマンド
      yum -y install xl2tpd
      
    •  
    • /etc/xl2tpd/xl2tpd.confの設定
      /etc/xl2tpd/xl2tpd.confを次のように作成します。ただし、$〜、をそれぞれ以下に置換します。
      $userid - OCNのユーザーID(****@***.ocn.ne.jp)
      $l2tpserv - OCNから送られてきた固定プレフィックス用接続サーバ名
      ファイル /etc/xl2tpd/xl2tpd.conf
      [global]
      auth file = /etc/ppp/chap-secrets
      
      [lac L2TPIPv6Server]
      lns = $l2tpserv
      hostname = $userid
      ppp debug = yes
      pppoptfile = /etc/ppp/peers/l2tp-ipv6
      length bit = yes
      require chap = yes
      refuse pap = yes
      require authentication = yes
      redial = yes
      redial timeout = 10
      max redials = 6
      
    • /etc/ppp/peers/l2tp-ipv6の設定
      /etc/ppp/peers/l2tp-ipv6を次のように新規にファイルを作成します。ただし、$〜、をそれぞれ以下に置換します。
      $userid - OCNのユーザーID(****@***.ocn.ne.jp)
      ファイル /etc/ppp/peers/l2tp-ipv6
      nodefaultroute
      noip
      +ipv6
      usepeerdns
      user $userid
      mtu 1390
      noipdefault
      default-asyncmap
      nopcomp
      noaccomp
      noccp
      novj
      nobsdcomp
      nodeflate
      lcp-echo-interval 30
      lcp-echo-failure 2
      lock
      noauth
      logfile /var/log/xl2tpd.l2tp-ipv6.log
      
    •  
    • /etc/ppp/chap-secretの設定
      次のコマンドを実行します。ただし、$〜、をそれぞれ以下に置換します。
      $userid - OCNのユーザーID(****@***.ocn.ne.jp)
      $password - OCNの接続パスワード
      コマンド
      sed -i '/^$userid/d' /etc/ppp/chap-secrets
      echo "$userid * \"$password\" *" >> /etc/ppp/chap-secrets
      
  • WIDE-DHCPv6のセットアップ
    •  
    • まず、http://sourceforge.net/projects/wide-dhcpv6/よりWIDE-DHCPv6のソースをダウンロードします
    •  
    • 適当な場所で展開して、インストールします。
         インストールは次のコマンドで可能です
      コマンド
      yum -y install gcc flex bison
      tar -xvzf wide-dhcpv6-20070507.tar.gz
      cd wide-dhcpv6-20070507
      ./configure
      make
      make install
      cd ..
      rm -rf wide-dhcpv6-20070507*
      
    • /etc/dhcp6c.confの設定
      /etc/dhcp6c.confを次のように記述します。ただし、$〜、をそれぞれ以下に置換します。
      $ppp - PPP/L2TP接続後に出現するPPPインターフェース(通常ppp0)
      $eth - LANに接続されているイーサネットインターフェース(通常eth0)
      ファイル /etc/dhcp6c.conf
      interface $ppp {
              send ia-pd 0;
      };
      
      id-assoc pd 0{
              prefix-interface $eth {
                      sla-id 1;
                      sla-len 0;
              };
      };
      
  • radvdのセットアップ
    • まず、radvdをインストールします。
      インストールは次のコマンドで可能です。
      コマンド
      yum -y install radvd
      
    • /etc/radvd.confの設定
      /etc/radvd.confを次のように作成します。ただし、$〜、をそれぞれ以下に置換します。
      $eth - LANに接続されているイーサネットインターフェース(通常eth0)
      $prefix - 固定プレフィックス/プレフィックス長 (2001:****:****:****::/64)
      ファイル /etc/radvd.conf
      interface $eth
      {
              AdvSendAdvert on;
              MinRtrAdvInterval 30;
              MaxRtrAdvInterval 100;
              prefix $prefix
              {
                      AdvOnLink on;
                      AdvAutonomous on;
              };
      
      };
      
  • IPv6パケットフォワードの設定
    • カーネルパラメータの設定
      次のコマンドを実行し、/etc/sysconfig/networkにipv6パケットフォワードを許可するパラメータを追加します
      コマンド
      sed -i '/IPV6FORWARDING/d' /etc/sysconfig/network
      echo "IPV6FORWARDING=yes" >> /etc/sysconfig/network
      
    • 起動時に自動でルーティングを開始する設定
      /etc/rc.d/init.d/IPv6-initを次のように作成します。
         ただし、$〜のうち、次のものはそれぞれ置換します。
         $ppp - PPP/L2TP接続で使用するインターフェース(通常ppp0)
         $eth - LANに接続されているイーサネットインターフェース(通常eth0)
         $addrv6 - $ethで指定したインターフェースにつけたいIPv6アドレス(通常割り当てられた固定プレフィックスの::の後ろに1をつけたもの)
      これ以外は"$"がついていても、置換せずそのままコピーします。
      ファイル /etc/rc.d/init.d/IPv6-init
      #!/bin/sh
      #
      # processname: IPv6-init
      # chkconfig: 2345 81 81
      # description: Starting IPv6 Initialization
      #
      
      . /etc/init.d/functions
      RETVAL=0
      
      start(){
          echo "Starting PPP/L2TP IPv6-init"
          echo "c L2TPIPv6Server" > /var/run/xl2tpd/l2tp-control
      
          COUNTER=0
          while [ $COUNTER -lt 10 ]; do
            if [ -n "`/sbin/ifconfig | /bin/grep $ppp`" ]; then
              break
            fi
            sleep 1
            let COUNTER=COUNTER+1
          done
      
          chk=`ps ax | grep "/usr/local/sbin/dhcp6c" | grep $ppp`
          if [ -n chk ]; then
            /usr/local/sbin/dhcp6c -c /etc/dhcp6c.conf $ppp
          fi
          sleep 3
          /sbin/route -A inet6 add ::/0 dev $ppp
          /sbin/ifconfig $eth add $addrv6
          return $RETVAL;
      }
      stop(){
          echo "Stopping PPP/L2TP IPv6-init"
          echo "d L2TPIPv6Server" > /var/run/xl2tpd/l2tp-control
          /sbin/ifconfig $eth del $addrv6
          return $RETVAL;
      }
      
      case "$1" in
          start)
              start
              RETVAL=$?
              ;;
          stop)
              stop
              RETVAL=$?
              ;;
          restart|force-reload)
              stop ; start
              RETVAL=$?
              ;;
          status)
              status
              RETVAL=$?
              ;;
      esac
      
      
      exit $RETVAL
      
      作成後、次のコマンドを実行し、IPv6-initに実行権を付加し、起動時にstartするようにします。
      コマンド
      chmod 755 /etc/rc.d/init.d/IPv6-init
      chkconfig IPv6-init on
      
  • パケットフィルタの設定
    • ip6tablesの設定
      ip6tablesの設定ファイルip6tables.shを任意の場所で作成し、次のように記述します。
      ただし、$〜はそれぞれ次のように置換します。
      $eth - LANが接続されているイーサネットインターフェース(通常eth0)
      $prefix - OCNから割り当てられた固定プレフィックス(2001:****:****:****::/64)

      なお、これはLAN内からのパケットは通過、LAN外からのパケットは破棄、される設定です。
      IPv6サーバーを外部に公開したい場合は設定を追記する必要があります。
      ※Fedora8のip6tablesはコネクションの追跡が可能であり、stateが利用可能です。
      ファイル ip6tables.sh
      #!/bin/sh
      
      /etc/rc.d/init.d/ip6tables stop
      
      #---------------------
      # デフォルト設定
      #---------------------
      ip6tables -P INPUT   DROP   # 受信はすべて破棄
      ip6tables -P OUTPUT  ACCEPT # 送信はすべて許可
      ip6tables -P FORWARD DROP   # 通過はすべて破棄
      
      #---------------------
      # INPUT設定
      #---------------------
      # localhostからの接続は全て許可
      ip6tables -A INPUT -i lo -j ACCEPT
      
      # $ethからの接続、LinkLocalからの接続は全て許可
      ip6tables -A INPUT -i $eth -j ACCEPT
      ip6tables -A INPUT -s fe80::/64 -j ACCEPT
      
      # 接続が確立したコネクションに対する応答は許可
      ip6tables -A INPUT -m state --state ESTABLISHED,RELATED -j ACCEPT
      
      #---------------------
      # フォワーディング設定
      #---------------------
      
      # 自分の所有しているグローバルIPv6アドレスからの転送要求は許可
      ip6tables -A FORWARD -s $prefix -j ACCEPT
      
      # 接続が確立した転送に対する応答は許可
      ip6tables -A FORWARD -m state --state ESTABLISHED,RELATED -j ACCEPT
      
      #---------------------
      # 設定保存/有効化
      #---------------------
      
      # 再起動時にも上記設定が有効となるようにルールを保存
      /etc/rc.d/init.d/ip6tables save
      
      # ファイアウォール起動
      /etc/rc.d/init.d/ip6tables start
      
      最後に、次のコマンドを実行し、IPv6ファイヤーウォールを有効にします。
      コマンド
      chmod 755 ip6tables.sh
      ./ip6tables.sh
      chkconfig ip6tables on
      
  • IPv6対応DNSサーバのセットアップ
    IPv6対応のDNSを名前解決に利用しないと特にIPv6対応アプリケーションで接続に物凄く時間がかかる、という現象が生じます。
    これを回避するため、IPv6対応DNSがLAN内にない場合はIPv6対応DNSを用意することをお勧めいたします。
    注意!私、正しいDNSの設定方法よく分かっていません(^^;; これは変だろ!と思った方、どうかご指摘ください。宜しくお願いいたします。
    • まず、named(BIND9)をインストールします。
      インストールは次のコマンドで可能です。
      また、インストール後、ルートゾーンも一緒に行います。
      コマンド
      yum -y install bind bind-chroot caching-nameserver
      dig . ns \@198.41.0.4 > /var/named/chroot/var/named/named.ca
      
    • /etc/named.confの設定
      /etc/named.confを次のように作成します。ただし、$〜、をそれぞれ以下に置換します。
      $addr - このサーバのIPv4プライベートアドレス
      $addrv6 - このサーバのIPv6グローバルアドレス
      $prefix - 割り当てられたIPv6固定プレフィックス
      $dns - OCNのDNSサーバアドレス(もしくはルータのIPアドレス)
      ファイル - /etc/named.conf
      options {
              listen-on port 53 { 127.0.0.1; $addr; };
              listen-on-v6 port 53 { ::1; $addrv6; };
              directory       "/var/named";
              dump-file       "/var/named/data/cache_dump.db";
              statistics-file "/var/named/data/named_stats.txt";
              memstatistics-file "/var/named/data/named_mem_stats.txt";
              allow-query     { localhost; localnets; $prefix; };
              recursion yes;
      
              forwarders{
                      $dns;
              };
      };
      
      logging {
              channel default_debug {
                      file "data/named.run";
                      severity dynamic;
              };
      };
      
      view "internal" {
              match-clients { localnets; $prefix; };
              match-destinations { localnets; $prefix; };
      
              zone "." IN {
                      type hint;
                      file "named.ca";
              };
              include "/etc/named.local.zone";
              include "/etc/named.rfc1912.zones";
      };
      
    • プライベートネット用ゾーンの作成
      /var/named/chroot/etc/named.local.zoneを次のように作成します。ただし、$〜、を以下に置換します。
      $domain - LAN内で使うドメイン名(private-net.localなど)
      $rev_net - LAN内のネットワークアドレスをひっくり返した値。(例: 192.168.254.0ネットワークの場合、"254.168.192")
      $rev_prefix - 割り当てられたIPv6固定プレフィックスをひっくり返した値。(例: 2001:abcd:ef12:3456::/64の場合、"6.5.4.3.2.1.f.e.d.c.b.a.1.0.0.2")
      ファイル - /var/named/chroot/etc/named.local.zone
      zone "$domain" {
              type master;
              file "$domain.db";
      };
      
      zone "$rev_net.in-addr.arpa" {
              type master;
              file "$rev_net.in-addr.arpa.db";
      };
      
      zone "$rev_prefix.ip6.arpa" {
              type master;
              file "$rev_prefix.ip6.arpa.db";
      };
      
    • 正引き設定
      /var/named/chroot/var/named/$domain.dbを次のように作成します。ただし、ファイル名・ファイル内容共に$〜、を以下に置換します。
      $domain - LAN内で使うドメイン名(private-net.localなど)
      $addr - このサーバのIPv4プライベートアドレス
      $addrv6_mini - このサーバのIPv6グローバルアドレス
      ファイル - /var/named/chroot/var/named/$domain.db
      $TTL    3d
      @       IN      SOA     $domain.  root.$domain.(
                                            2007122201 ; Serial
                                            28800      ; Refresh
                                            14400      ; Retry
                                            3600000    ; Expire
                                            86400 )    ; Minimum
              IN NS    $domain.
      @       IN A     $addr
      gateway IN A     $addr
      gateway IN AAAA  $addrv6_mini
      
    • IPv4逆引き設定
      /var/named/chroot/var/named/$rev_net.in-addr.arpa.dbを次のように作成します。ただし、ファイル名・ファイル内容共に$〜、を以下に置換します。
      $rev_net - LAN内のネットワークアドレスをひっくり返した値。(例: 192.168.254.0ネットワークの場合、"254.168.192")
      $domain - LAN内で使うドメイン名(private-net.localなど)
      $addr_host - このサーバのIPv4プライベートアドレスのホストアドレス(例:192.168.254.2の場合、"2")
      ファイル - /var/named/chroot/var/named/$rev_net.in-addr.arpa.db
      $TTL    3d
      @       IN      SOA     $domain.  root.$domain.(
                                            2007122202 ; Serial
                                            28800      ; Refresh
                                            14400      ; Retry
                                            3600000    ; Expire
                                            86400 )    ; Minimum
              IN      NS      $domain.
      $addr_host     IN      PTR     gateway.$domain.
      
    • IPv6逆引き設定
      /var/named/chroot/var/named/$rev_prefix.ip6.arpa.dbを次のように作成します。ただし、ファイル名・ファイル内容共に$〜、を以下に置換します。
      $rev_prefix - 割り当てられたIPv6固定プレフィックスをひっくり返した値。(例: 2001:abcd:ef12:3456::/64の場合、"6.5.4.3.2.1.f.e.d.c.b.a.1.0.0.2")
      $domain - LAN内で使うドメイン名(private-net.localなど)
      $full_addrv6 - このサーバのIPv6ホストアドレスをひっくり返した値(例:2001:abcd:ef12:3456::2/64の場合、"2.0.0.0.0.0.0.0.0.0.0.0.0.0.0.0")
      ファイル - /var/named/chroot/var/named/$rev_prefix.ip6.arpa.db
      $TTL 3d 
      @       IN SOA $domain. root.$domain. (
                              2007122203      ; Serial number (YYYYMMdd)
                              24h             ; Refresh time
                              30m             ; Retry time
                              2d              ; Expire time
                              3d )            ; Default TTL
              IN      NS     gateway.$domain.
      
      $full_addrv6 IN      PTR     gateway.$domain.
      
    • DNSリゾルバ設定
      /etc/resolv.confを次のように作成します。ただし、$〜、を以下に置換します。
      $domain - LAN内で使うドメイン名(private-net.localなど)
      $addr - このサーバのIPv4プライベートアドレス
      ファイル - /etc/resolv.conf
      search $domain
      nameserver $addr
      
    • DNS起動設定
      最後にDNSを起動し、サーバの起動時にDNSサーバも起動するよう設定します
      設定は次のコマンドで可能です。
      コマンド
      /etc/rc.d/init.d/named start
      chkconfig named on
      
      もしここでエラーがおきる場合、設定ファイルの記述ミスか私のドキュメントの記述ミスがあります(^^;;;;
      もし私のドキュメントの記述ミスであった場合は、どうかご指摘ください。宜しくお願いいたします...。
      無事起動できたら、nslookup www.kame.netでIPv4アドレスが、nslookup -type=AAAA www.kame.netでIPv6アドレスが、それぞれ引ける事を確認してください。 また、ssh gateway、でこのサーバーへログインできることも確認してください。
  • DHCPサーバのセットアップ
    LAN内に既にDHCPサーバがある場合は、そのDHCPサーバのDNS参照先をこのサーバーへ向けるだけで問題ありません。
    もしない場合は構築した方が楽ですので、DHCPサーバの構築をお勧めします。
    • まず、dhcpをインストールします。
      インストールは次のコマンドで可能です。
      コマンド
      yum -y install dhcp
      
    • DHCPサーバ設定
      /etc/dhcpd.confを次のように作成します。ただし、$〜、を以下に置換します。
      $domain - LAN内で使うドメイン名(private-net.localなど)
      $addr - DNSサーバIPv4アドレス(このサーバのIPv4アドレス)
      $gateway - ルータのIPv4アドレス
      $mask - ご利用中のLANのサブネットマスク
      $net - ご利用中のLANのネットワークアドレス
      $min - 貸し出し開始プライベートIPv4アドレス
      $max - 貸し出し終了プライベートIPv4アドレス
      ファイル - /etc/dhcpd.conf
      ddns-update-style interim;
      ignore client-updates;
      
      subnet $net netmask $mask {
      
              option routers                  $gateway;
              option subnet-mask              $mask;
      
              option domain-name              "$domain";
              option domain-name-servers      $addr;
      
       #       option time-offset              -18000; # Eastern Standard Time
       #       option ntp-servers              192.168.1.1;
       #       option netbios-name-servers     192.168.1.1;
       # --- Selects point-to-point node (default is hybrid). Don't change this unless
       # -- you understand Netbios very well
       #       option netbios-node-type 2;
      
              range dynamic-bootp $min $max;
              default-lease-time 21600;
              max-lease-time 43200;
      
              # 特定のホストのアドレスを固定する場合は、ここを設定
              # **をMACアドレスに書き換え、fixed-addressにIPv4アドレスを記述
       #        host file1 {
       #                hardware ethernet **:**:**:**:**:**;
       #                fixed-address 192.168.254.99;
       #        }
      }
      
    • DHCP起動設定
      最後にDHCPを起動し、サーバの起動時にDHCPサーバも起動するよう設定します
      設定は次のコマンドで可能です。
      コマンド
      /etc/rc.d/init.d/dhcpd start
      chkconfig dhcpd on
      chkconfig dhcrelay off
      
      もしここでエラーがおきる場合、設定ファイルの記述ミスがある可能性があります。
      無事起動できたら、お使いのパソコンを再起動し、正しくDHCPからIPv4アドレスが割り当てられていることを確認してください。


これでサーバを再起動すると、自動でOCNIPv6へ接続され、IPv6パケットのルーティングをはじめるはずです。
再起動したくない場合は
コマンド
sysctl -w net.ipv6.conf.all.forwarding=1
sysctl -w net.ipv6.conf.default.forwarding=1
/etc/rc.d/init.d/L2TP start
/etc/rc.d/init.d/IPv6-init start
を実行しても、同様に接続可能です。接続後、ping6 www.kame.netで応答が帰ってくれば設定は成功です。
また、http://www.kame.netにアクセスした時、カメが踊っていれば使用中のPCも正しくIPv6アドレスが割り当てられています。


[お急ぎの方向け]自動インストールスクリプトを利用した設定
※既にFedora7以上がインストール済みで、かつネットワークが繋がる状態にあることが前提です。
※DHCP/DNSもセットアップすることが可能です。

OCNIPv6 自動セットアップスクリプト
スクリプトのご利用に当たって

□インストール/設定手順
  • 事前確認
    • ルータ使用時 L2TPパススルーを有効にします。
  • OCNIPv6自動セットアップスクリプトの実行
    まず、ここ(DHCPv6手動ダウンロード版)もしくはここ(DHCPv6自動ダウンロード版)からOCNIPv6自動セットアップスクリプトを適当な場所にダウンロードし、実行します。
    その際、WIDE-DHCPv6へのURLを聞かれた場合、
    WIDE-DHCPv6(最新版へ自動転送)
    のURLを指定します。
    コマンド
    mkdir script
    cd script
    wget -O dlsetup.tar.bz2 http://www.ln-lab.net/lunar-night.lab/dl-ocnipv6_dlsetup
    tar -xvjf dlsetup.tar.bz2
    chmod 755 ocnipv6_dlsetup
    ./ocnipv6_dlsetup
    
  • 全て1からサーバーを構築する場合は"4"、DHCP/DNSが構築済みで、OCNIPv6のみセットアップする場合は1を実行します。
    注意:0を選択しない場合、/etc/sysconfig/networkに"NETWORKING_IPV6=yes"があることを確認し、ない場合は手動で追加してください。
  • あとは質問に答えていくだけです。
    注意:入力の正当性チェックは行われていません。不正な値を入れるとおかしな挙動をするかもしれません。
  • 最後は再起動して終了です。次回起動時から自動でパケットのルーティングが開始されます。
    周りのIPv6対応コンピュータもRAを受信しIPv6パケットをOCNIPv6へ流すようになります。
[すぐ使いたい方向け]OCNIPv6 CD-ROMルータを利用する方法
※設定保存のため空の外部ストレージ(USBメモリやCFカード、SDカード、32MB程度あれば充分)が必要です。
※DHCP/DNSとしても機能させることができます。

最近では、PCを買い換える際に生じる古いPCもそれなりのスペックを持ったPCである場合が多く、 ネックはHDDの経年劣化、というケースが多いのではないでしょうか。
ということで、Fedora8をベースにCD-ROMドライブと外部ストレージ(USBメモリやCF、SDなど)さえあればHDDレスで利用可能なLinuxIPv6ルータCD-ROMを作成してみました。
設定ファイルをUSBメモリへ書き込んでCD-ROMから起動するだけで、すぐにOCNIPv6ルータになってくれますので、 手軽に利用できHDDレスで高信頼性、ということで、何かと便利かもしれません。

注:搭載メモリ256MB以上でないと長期間運用時、メモリ不足でコケるかもしれません。できれば512MB以上推奨です。
もしくは、CD-ROM中にgpartedが入っていますので、これで設定格納用の外部メモリ中にスワップ領域を設けてスワップを有効にすると良いかもしれません。

・レンタルサーバの制約上3分割になっています。
・かなり怪しい技を使っているため線が細いです!出来るだけ1個ずつお願いします!
 (当サイトのディスクスペースは100Mしかないため、大容量ファイルは全て自宅ファイルサーバーから転送しています)
OCNIPv6 LiveRouter 起動ディスクISOイメージ 1 of 2 112,197,632 Bytes
OCNIPv6 LiveRouter 起動ディスクISOイメージ 2 of 2 110,336,222 Bytes
OCNIPv6 LiveRouter 起動ディスク(isoイメージ) 結合BATファイル

SHA1ハッシュ値
73a2f8e9d4da0787a2a9daf06ae3032de98c5b95 *livecd-liverouter-200801160236.tar.001
ee7622b542db99bb1112b339346a101ec2fd7486 *livecd-liverouter-200801160236.tar.002
1d9db41b42d31568a440338673fdd88cdc994763 *livecd-liverouter-200801160236.tar.bat
a0dce354fde436051c8c2a2690099b49fc156ef7 *livecd-liverouter-200801160236.iso

OCNIPv6 LiveRouter設定ファイル郡
OCNIPv6 LiveRouter設定ファイル郡(Win32 自己解凍)
スクリプト/ディスクイメージのご利用に当たって

□設定手順
  • 事前確認
    • ルータ使用時 L2TPパススルーを有効にします。
  • OCNIPv6 LiveRouter設定ファイル郡の展開
    OCNIPv6 LiveRouter設定ファイル郡の中身を設定格納用外部ストレージ(USBメモリやCF、SDカードなど)に展開します。
  • ストレージのボリュームラベルの変更
    展開を終えた外部ストレージのボリュームラベルを"LIVEBOOT"(大文字厳守!)に変更します。エクスプローラーの右クリックプロパティのディスクの名前で変更可能です。(ext3推奨)
  • OCNIPv6ルータ設定ファイルの編集
    展開したファイル郡中のocn_ipv6router.confをお使いの環境に合わせて設定します。設定はコメントを見ながら行ってください。
  • 起動ディスクの作成
    OCNIPv6 LiveRouter 起動ディスク1〜2を全てダウンロードし、結合BATファイルで結合します。そして、出来上がったbz2アーカイブを展開し、isoファイルを取り出します。
  • 起動
    取り出したisoイメージをCD-Rに焼いて設定格納用外部ストレージをPCに挿したまま、起動します。
これでエラーメッセージが出ずに起動すればOKです。adminでログインし、ping6 www.kame.netで正しく応答が帰ってくることを確認してください。
スクリプト/ディスクイメージのご利用に当たって
  • このページにて紹介されているスクリプトは全てフリーウエア扱いです。著作権は放棄しませんが、再配布・改造など自由に行ってくださって構いません。
  • ディスクにはFedora8 / WIDE-DHCPv6 / PPTPdが含まれています。これらの著作権はそれぞれのプロジェクトが保持しています。
  • 再配布される場合は出来ればこのページへのリンクしていただけると管理人喜びます。(必須ではありません)
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