Presented By Dark Lunar
主な登場人物![]() 神楽 祐希
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この小説の主人公。学生。冷静沈着、表情の変化が乏しくその整った顔立ちから、近寄りがたい氷の刃のような印象を与えがちだが、本当はとても温かく優しい心の持ち主。 比類なき頭脳で常に成績は常に最上位。実は暁と1、2を争っている。氷の君として密かに女子学生からは人気だが誰も近寄らず、また本人はそのことを知らない。 ![]() 蒼月 暁
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同じくこの小説の主人公で、同じく学生。控えめな柔らかな面差しで、笑顔でいれば周囲を暖かく和ませるが、いつも表情は沈んでいる。祐希に出会って本来の温かく優しい雰囲気を取り戻しつつある。 ちなみに、柔らかな面差しでもしっかりとした芯をもった一面もある。誰にも言っていない(というか、ふわふわした感じから誰も気付いていない)が、実は祐希といつも成績1、2を争う仲。 控えめな性格で普段はひっそりと一人で過ごしている。 |
もう、なにもかも
どうでもよくなってしまった…
もう、何も感じなくなってしまった
痛みも、苦しみも、悲しみも…
唯一感じるもの
それは…
囁く「絶望」
もう、おしまい…かな。
学校の教師も、同じクラスの連中も、みんな嫌。みんな馬鹿だ。
でも、そういってる自分はもっと嫌。
「っ....あっ....い、やめ....」
声にならないうめき声。苦痛に顔を歪めながらも、涙は無かった。ただ、その瞳は私を見つめるだけ。
やめてやりたいとは思うのだが、彼のそのあまりの美しさに、その彼の乱れる姿をもっと見たいと思ってしまった。そんな自分に自分で驚く。
同じ男である彼。
私を助けてくれたはずの彼。なのに私は、彼をもって自分を慰める…。
こんなことをしないと、気持ちが落ち着かない。自分でいられない…。どうしてこうなってしまったのだろうか…。
「自分からこれを望んだんじゃないの?」
本当はこんなこといいたくない。しかし、私の思いはよそに、ついそんなことを口にしてしまう。
「っ!!」
薄っすらと涙を浮かべるその様子にすら私の暗い感情は歓喜の色を見せる。
抗議をあげようとする唇を無理やり自分のそれで塞ぎ、さらに彼を殴る力を強くする。
そうするうちに、彼は諦めたのか、一気に力を抜いて、私へよしかかってきた。
その瞬間、見えた表情、その悲しみと諦めの色しか伺えない表情に、私の心は、また、傷ついた。
第2章
キーンコーンカーンコーン…
チャイムの音にあわせて一斉に生徒たちが教室へ入ってきてそれぞれの席へ座っていく。
僕もそれにあわせて席についた。代わり映えのしない授業。己の技量を知らない講師陣がまた、好き勝手に 授業しては帰っていき、無能な生徒どもは、それにも気付かず、従業員に媚びへつらい、いい顔をするのだろう。
そんな兎升な人間どもに構ってやる義理は無いのだが、後処理の面倒さを加味して、僕は愛想合わせ程度に授業を聞くのだ。
教室に入る前、いつものように隣の教室を覗き込んだ。
「やっぱり今日もこないんだ…」
窓際の奥の席…そこには、僕を深淵の底から救い出してくれた、僕だけの神様…
祐希君がいるはずだった。
一年前、あれは学校の屋上でのほんの数分の出来事だった。
『ふっ』
自嘲気味に笑うと、僕は腰の高さほどしかないフェンスに手をつき、夜の街へと目を向けた。
繁華街から離れたところにたっているこの学校の屋上から見る夜の景色は僕のお気に入りの場所。
本来はこんな夜遅く、校内のセキュリティでは生徒は入れないことになっているが、それは僕の技術力の前には無力である。
『今日も綺麗だね…』
夜の街…家の明かりや車のライト、そして遠くの繁華街で眠らない夜を演出するネオンがかすかに目に入ってくる
そこでは確かに人がいて、そして日々の生活があって、そして喜怒哀楽といった表情がある。
空を見上げると、天空に広がるさまざまな星たち。悠久の年月をかけてやってきたその光は些細な出来事で疲れている 地上を癒してくれているような、そんな錯覚に見舞われる。
いつもは、澄んだ冬の空気が僕の周りをとりまき、傷で熱を持った肉を冷やすかのように 僕の心を落ち着かせ、僕は、幻想の世界へとひと時の幸福を楽しんでいた。
『でも、それも今日で終わり…』
星も空気も、僕にぬくもりは与えてくれず、今ではただ色あせた無色の世界に写るだけ。
僕はもう何も持っていなく、息をしているただの人形。築き上げた力は健在。でも、それで何かをしてあげられる人はだれもいない。
天を欺き地を罰し、嵐を起こした、その報い。腐敗を正そうとも、結局は変わらない。
極めて小さな功績と、極めて大きな代償と。大切なものまで失ってまで、どうして生きなければならないだろう。
誰からも癒されず、さらに深くなった傷はもう限界。
このまま狂ってしまえば楽になる…。
絶望がそう囁く。
『さようなら…』
右手でわざと、この日のために新調してきたナイフの刃先を固く握り、自分がまだ生きていたことを確認する。
流れ出る紅い液体は温かく、はじめて自分は温かいことを知ったようなきがした。
その液体にまみれた腕を高らかに満月にかざす。
もう狂っているのかもしれない。でもそれでいい。
価値の無い物は捨てればよい。そして、僕は価値の無い物。人から愛される価値さえない…ただの物。
この世には憎悪を抱かない。すべては自分が選んだこと。
狂った世界を捨て、開放、そして、傷ついた心を癒し、魂を星へ返すために。
一気に首筋目指して振り下ろした。
しかし、襲ってくるはずの痛みは、なにもなかった。
『?』
首筋に手を当てると、そこには僕とは別の体温を感じ、そこからもまたなにか温かいものが流れているのが感じられた。
初めて彼に出会った時。そのとき、暗く凍てついた心を暖めてくれた。
「にんげん、やめたかった」っていったら、「それなら、私が君を欲しよう。だから、そんなこと言うな。」
そういってくれた。
僕の存在を認め、僕はまだ生きていてもよいことを…教えてくれた。
僕だけの神様…祐希君。
彼のためだったら何だってしよう。彼の邪魔にならないように、でもなにか求められたらすぐ与えられるように。
せめてもの恩返し…。
普段から彼は表情の変化が少ないのだが、最近はその中でもかすかに伺える微妙な変化が、いっそう乏しくなっているような気がしていた。
今回の欠席を含む連続の欠席、何かあったのだろうか。
『いつも辛そうな顔してる…』
心配で、そして今までどおり、凛とした表情の中にあるやさしい笑みを取り戻して欲しくて…
僕は原因を突き止めるべく、授業はそのまま、教室を後にした。
第3章
教室を抜け出した後、僕は裏庭にこっそり作ってある校内ネット端子にPDAを直接接続し行動制限を解除する。
ここの学校も他の学校と同じようにセキュリティシステムにより生徒を監視している…が、お国様管轄だけあって 教職員は監視していない。
そのため教職員は好き放題適当に生徒に接しているというわけだ。
校内ネットのメインシステムのオープニングには
『信頼・努力・明朗−紳士の集団』
というなんともオ綺麗な単語が並ぶ。
よくもまぁこんなこと言えるものだと、一度『不遜・怠慢・不躾−兎升の集団』と表示するようクラックしてやって
大騒ぎしたっけ…。それで僕が見つからず、しかも“兎升”の意味すら判らなかったらしい。
情けないこと極まりない。
この操作をしている間、いつも、昔のちょっとした事件を思い出して自嘲気味に微笑む。
「さて、これでよしっ、と」
自分の行動制限だけ解除すると、念のため、PDAを自宅に量子転送し、早速彼をさがし始めた。
『さっき見たとき校内にいなかったとすると…』
あれこれ彼が行きそうなところを考え、手当たり次第あたってみる。
彼の家、彼がいつも歩いているという公園、川辺…。
彼がただ単にサボっているだけであることを祈りながら、あちこち歩いてはみたが、一向に見つからない。
一通り回り、どこにも彼がいなかったことに少し安堵の息を漏らす。
夕暮れとなり、もう大丈夫だと思い、おとなしく帰路についたとき、何か違和感のあるかすかな音が耳に入ってきた。
そして、そこを見たとき…
背筋に悪感が走るのを感じた。その音は橋の下から聞こえてきているようだったのだ。
『橋の下……まさか…ね』
悪い予感に限ってよく当たる。何も起きていないことを祈りつつ、僕は橋の下へ駆け出した。
第四章
「ふっ、…さっさと手を引け…」
そういって、私は、相手の脇にけりを入れる。
「うっ…」
声にならない声をあげ、ついにそいつも地へ倒れた。
ワイシャツは赤く染まり、所々鋭い刃物で切られたのか破れていて、 そこから覗く肌には赤い鋭い筋が走っている。
独自に開発した護身用の戦闘システムの威力は自分がよく知っている。そして、奴らは、私の敵ではない。
「ったく、てこずらせる。これだから馬鹿は使えない。」
薄笑いしながら私は、伸してやった連中を見下ろす。
馬鹿な組織に従業員、そんな高校の生徒はやっぱりそいつらと同レベル。
『不甲斐ない。ま、あれだな、似たもの同士ってやつ?』
必要悪に浸りきる生徒と教師。
それを改善して欲しい一心で尽くしてきたというのに、私を影で叩き続けてきた奴ら。
もう我慢は限界。
だから、こうやって私を叩きのめそうと企む奴らに呼び出されるたびに、逆に…殺っているというわけだ。
今回の呼び出しは、恐らく今日の授業で私が授業の展開に問題がある点を指摘し従業員を怒らせたのを咎めるためだろう。
人は変われど毎度のごとく両手にスパナや六角レンチを持って周りを囲む連中にはいい加減嫌気が差す。
「なぜ、私を呼び出す?」
表情の無い目を向けながら連中に言うと、いつもの言葉が返ってくる。
「ってめぇ、わかってていうんじゃねぇ!」
一人が怒鳴り声を上げながら私の横腹目掛けスパナを叩き込んでくると、それと同時に他の連中もそれぞれの鈍器でもって、私目掛けて襲い掛かってきた。
「・・・!」
鈍い音と共に、私のわき腹にはスパナが命中する。この音といい痛みといい、どうやら肋骨の一本にひびが入ったようだ。
しかし、これこそが私の勝機。
「・・・先に手を出したのは、君たちだ。」
そう彼らに告げ、私は護身用の戦闘システムをONし、反撃を開始したのだった。
『どうかしてる』
自分の頭の片隅では、理性がそう警告を発している。だが、私の精神は、もう限界。
私が宿題をまじめにやっていると、隣では宿題を写しているのがいて、
私が従業員の態度・授業姿勢に問題がある教師の批判をすると、よってたかって 『教師を怒らせるな』とよってたかって私を叩き、今回のような暴挙に出る。そして、問題の従業員には媚諂う。
そして、そんな問題起こす人間とは付き合いたくないとか言って、宿題など、分からないところが あるといい顔して聞きに来て、それ以外で私が話し掛けても、無反応…。
有名一流高校へ入れる実力があったのに、わざわざここの高校のうたい文句
『専門知識を大学並みの環境で高校一年から学べる』
という素晴らしい大言荘厳に惑わされて入ってしまった私にはその劣悪な環境は絶えられるものではなかった。
プライドなんてもう何も無い。私を汚すものすべてを破壊してやる…それしかなかった。
もう末期的だと私は思いながら、だれかとめて欲しいと、心の奥底で、泣いていた。
私は自分の乱れた服を正し、そこを立ち去ろうとしたとき、
誰かがずっとこちらを見ていることに気が付いた。
そして、驚いた。
橋げたの影からそっとこちらを伺っている一人の青年。全体的に細く、肌も白い。そして色素が薄いからか すこし茶色がかった黒髪は夕日に照らされて透けるように美しく輝いている。綺麗な青年だった。
しかし、その表情は今しがた繰り広げられていた光景をみたからか、固く凍り付いている。
ふと目が合ったとき、その青年が私の忘れられない人であることに気が付いた。
「あ、暁…くん?」
あれは私が天体観測という名目で深夜、学校の屋上へ行ったときの出来事。
普段はめったにこんな時間にくることは無い。しかし、今日は特別…。
『ったく、やってらんねぇ…』
何たる様だ、今日の授業は。廊下でローラースケートを滑っている生徒とそれを抑えようとする教員。
いや、あそこまでいったらもう子供だな。授業を放棄して鬼ごっこ…子供じゃないんだから。
授業を放棄するなと、教員に指摘したら私を…。
『思い出したくもない』
深夜、あたりはすっかり暗くなり、生徒たちはもう校内に残っていない。
そんななか、屋上へ続く階段を上りながら、今日の出来事、そのあまりの不条理さに、私は静かに…泣いていた。
忘れたくても、それはなかなか頭からは離れてはくれない。
ふとした拍子に思い出しては涙は溢れ出てくる。
涙は心が受け止めきれなくなった感情があふれ出たもの、心が壊れてしまわないように…洗い流すもの。
だから私は、『だれにも見られないところで泣こう、そして次の日にはなにも無かったかのように 振舞えるように…。』そう思ってこの夜の屋上にきたのだった。
ここには誰もいないだろうし、それに夜空の星星、そして夜の澄んだ空気が私の熱を持った心を…慰めてくれるような気がした。
屋上への扉の前に立つと、そこからは冬の夜の冷気がひんやりと流れ出て来ている。
だが、今の私にとって、その寒さは、とても心地よいものでもあった。
私は扉を開けようとした。廊下の窓は凍り付いていて、なかなか開きそうに無かったため、
この戸もそうかと思い、力を入れたが、それに反して、戸はすんなり開いた。
そして、その戸を開いたとき、私は息を呑んだ。
それは美しくも儚げで、幻という以外あらわしようのない光景。
そこにいるのは紛れも無く人間で、でも、その様子は人間のそれでは無くて。
月に高らかと己の腕を翳し、そこからは紅い液体が流れ出ている。
『美しい…。』
暫しその光景に見入っていたが、次の瞬間、気が付いたら私はその青年に向かって走り出していた。
青年の腕がスローモーションをかけたようにゆっくりと振りかざされる。
間違いなく、その矢先は首筋の動脈を狙っていた。
『いけない!』
私の視界は多量の血に埋め尽くされた。しかし、それはその青年の血ではなかった。
「…??…ぼ、僕は…!!。」
「…もう、大丈夫…………。」
とっさにだした私の腕にその刃は深く突き刺さっていた。
あまりの痛さに声がかすれる。しかし、彼の瞳を見ていると、なぜかそれは落ち着いた。
そして目と目が合った。
「捨てられた…みたいな目…。」
ついさっきまではその目は何も映していなかった。でも、いまは私だけが映っている…。
刹那、彼のその整った顔はみるみるうちに崩れ、私にきつく抱きついてきた。
それは、男とは思えないほど華奢で細かく震えるそれはいまにも壊れそうなほどに危うくて。
時折聞こえる嗚咽は彼が泣いていることを鮮明に私へ伝え、その涙は私の学生服であるワイシャツを濡らしてゆく。
「つら…かったんだね…。」
私はそういってみた。
腕はそろそろ感覚を無くし始めた。しかし、それよりも私はこの青年の方が気がかりだった。
どの位経っただろう。私に抱きついたまま、青年はかすかに、こう囁いた。
「にんげん…やめたかっ…たっ………!」
しばらくの沈黙。その後、やっと彼の口は言葉を発した。
「な、なに…してたの………。」
そう小さく私に問い掛けると、彼はゆっくりと私の方へと歩いてきた。
心配そうな、いまにも崩れそうな目。
そんな彼に泣き付いて抱きしめてもらいたい衝動に駆られそうになったが、私の口はそんな心とは
裏腹に、強がりを口走っていた。
「別に…気に食わないやつを殺っていただけだが。」
そういって私は自嘲気味に笑ってやった。
もう私の心は何も感じられない。プライドもすべて捨ててしまった。
残るはこの体だけ…。そんなものに何の価値があるだろう。
その瞬間、彼は私の方へ駆け寄るなり、いきなり抱きしめてきた。
予想外の事態に私はただじっとしているしかできなかった。彼に強く抱きしめられながら、そんなに細い腕なのに
よくこんなに強く抱きしめられるなと思う。
こんなに近くに人の温もりが感じられるのは初めてのことで、でもそれは
とても心地のよいものでもあって。出来ることならずっとこのままでいたいとも思ってしまった。
彼は私と同じ男。しかし、なぜかそんなことは気にならなかった。
心も体も疲れきっていて、人のぬくもりを感じていたかったのかもしれない。それとも彼だからだろうか…。
私も彼を抱きしめかえすと、力を入れると折れそうなくらい、改めて彼の華奢で細い体を実感する。
暫く抱きしめられていた。そのうち彼は名残惜しそうに腕を解くと、彼が泣いていたことにようやく気づいた。
「なんで、そんなことするの…。なんで、そんな笑い方するの…。」
壊れた心にその言葉はとても辛く、切ない。
嗚咽交じりに囁かれる言葉。とてもつらそうに吐き出されるその言葉の節々は、私の壊れた心をさらに揺さぶる。
耐え切れずに、私は彼を思いっきり突き放した。
「あたりまえじゃない? 私を散々たたいてきた連中だよ、ストレス発散ってやつ」
薄く笑みを浮かべながら私はそういってしまった。
本当はこんなこと言いたくないのに…。そう強がって見せたのは私の壊れたプライド…なのかもしれない…。
でも、彼はそんなことお見通しのようだった。
「おねがい…祐希君の辛そうな顔…もう、見たくない!」
そう叫ぶなり、また彼は私に抱きついてきた。私の白いワイシャツを、決して離すまいと強く掴みながら、
顔を私の胸に押し当ててきた。
胸元に温かな、けれどもすぐに冷たくなっていくものを感じる。これは、きっと彼の涙。
「そ、そんなに辛いんだったら...僕を...僕を使って...」
弱々しく囁きにも似たかそけき声。しかし、ぎゅっと強く抱きしめてくる彼のその声には、明らかな意志が込められていて。
「お前...それは...どういう意味だ?なぜ奴らを庇う?」
私がそう聞き返しても、彼は唇をかみ締めながら、ただ私を抱きしめてくるだけ。
もう、限界だった。
学校の教師も、同じクラスの連中も、みんな嫌。みんな馬鹿だ。
でも、そういってる自分はもっと嫌。
疲れ果てた心には、その言葉は毒のように染み込み、そして私の中に巣食う闇い感情を呼び覚ます。
私は、もう狂っているのかもしれない。でも、それでもいい。
そう、すべて壊れてしまえばいい。
気づいたときには、私は戦闘補助システムもOFFにしないまま彼を渾身の力でもって投げ飛ばしていた。
鈍い音が辺りに響く。
彼は遥か彼方のコンクリート製の橋脚に激しく打ち付けられ、苦しそうに咳き込んでいた。
ゆっくりと私は彼に近づくと、彼は苦しそうに顔を歪めながらも、真っ直ぐ私を見つめてきた。
その瞳は痛みに潤んではいたが、月の光を吸い込んだそれは、とても綺麗だった。
「っ....ゆ、祐希くん...」
ほっそりとした彼が、咳き込みながらも橋脚づてに立ち上がる姿はとても弱々しく、憐れみを誘う。
しかし、無理に掴んだせいでワイシャツのボタンが飛んだらしいワイシャツからは、白くほっそりとした鎖骨が見え隠れしていた。
嗜虐的...そんな表現がぴったりかもしれない。
私は一気に彼のワイシャツに手をかけた。
「あっ.....!」
彼の小さな悲鳴と共に、ワイシャツは破れ、そして彼の肢体が露になる。
無駄な肉の全くない、骨格に薄い皮を乗せただけの肢体。白くほっそりとしたそれは、月の蒼白い光に照らされ余計に白く、そして儚く見えた。
すかさず片腕できつく抱き寄せ、首筋に唇を寄せる。
抵抗されると思って身構えたがそれは意味を成さなかった。首筋に触れた瞬間、「っ...」と息を詰めた音が聞こえた以外、彼は何もしてこなかったからだ。
「くそっ!」
拒絶し、罵倒してくれればいいのに。私を哀れむように見つめ続けるかれに、舌打ちをしたくなる。 「みな消えてなくなればいいんだ!人間なんて!そしてそんな奴らを庇うお前も!」
もう何を叫んでいるのかもわからない。ただ、叫びたかった。そして、彼を傷つけたかった。
私の心の中で、何かが壊れる音が、聞こえたような気がした。
「っ....あっ....い、やめ....」
声にならないうめき声。苦痛に顔を歪めながらも、涙は無かった。ただ、その瞳は私を見つめるだけ。
やめてやりたいとは思うのだが、彼のそのあまりの美しさに、その彼の乱れる姿をもっと見たいと思ってしまった。そんな自分に自分で驚く。
同じ男である彼。
私を助けてくれたはずの彼。なのに私は、彼をもって自分を慰める…。
こんなことをしないと、気持ちが落ち着かない。自分でいられない…。どうしてこうなってしまったのだろうか…。
「自分からこれを望んだんじゃないの?」
本当はこんなこといいたくない。しかし、私の思いはよそに、ついそんなことを口にしてしまう。
「っ!!」
薄っすらと涙を浮かべるその様子にすら私の暗い感情は歓喜の色を見せる。
抗議をあげようとする唇を無理やり自分のそれで塞ぎ、さらに彼を殴る力を強くする。
そうするうちに、彼は諦めたのか、一気に力を抜いて、私へよしかかってきた。
その瞬間、見えた表情、その悲しみと諦めの色しか伺えない表情に、私の心は、また、傷ついた。
なんということをしたのだろう。
もうすでに怒りの感情は無い。かわりに、強い後悔の念が押し寄せてくる。
彼は力を抜いたわけではない、あまりの痛みに耐えかねて気絶したのだ。
傷ひとつ無かった綺麗な肌は、今ではもう見る影も無く、無数の血のにじみ出た跡に青黒いあざのある、無残な姿を晒していた。
ほっそりとした肢体にその姿は酷く痛々しく、私はその姿を直視することが出来なかった。
彼をこんな姿にしたのは自分...。
その事実だけが重く圧し掛かってくる。一時の憂いを晴らすためだけに、大切なものを犠牲にしてしまった...。
もう、取り返しが付かない。そう、もう、なにもかも...。
私はただ、ぐったりとした彼をかき抱き、泣くことしかできなかった。
もうすでに辺りに人影は無い。私が伸した連中も知らないうちに逃げ帰ったらしい。
辺りはもうすっかり夜の帳が落ち、三日月があたり一面を弱々しく照らしている。
街からはなれたこの場所は、静かな虫とともに、彼の苦しげな嗚咽が聞こえてくるのみだった。
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第五章
どのくらい経っただろう。
僕は、顔に感じた温かなしずくで目が覚めた。
目を開けると、すぐに、間近にある彼の瞳が目に飛び込んできた。そして、その瞳は涙に潤みながらも、僕だけを写しこんでいた。
さっきの雫、あれは彼の涙だったんだ...。
いまだはっきりとしない意識の中で僕はそんなことを思っていた。
体中が痛い。少し動かそうとするだけでも痛みが全身を貫く。それでも、不思議と心は落ち着いていた。頬に当たる風はとても冷たかったが体は不思議と寒くは無い。
次第に意識がはっきりとしてくると、僕は彼にきつく抱きしめられていることがわかった。
そして、ワイシャツ一枚越しに感じられる彼は、とても温かかった。
「すこしは...落ち着いた?」
僕はそう微笑みかけると、彼は、一瞬はっとしたような顔をしたが、すぐに瞳は潤み、そして私の胸に顔を埋めて泣き出してしまった。
くぐもった声の端々には「本当にすまない...」という苦しそうな声がも混じっている。
「ううん、気にしないで...。」
腕を動かすだけでもつらかったが、僕は彼の背中をそっとさすりながら、そう囁いた。
両手で彼の顔を包み、そっと上げさせる。
彼のこんな様子は初めて見た。目尻から零れ落ちる涙を隠そうともせず、いつもはピシッと着こなしているワイシャツは乱れたままで、ただ細い体をかすかに震わせながら、しずしずと泣いていた。
凛と澄ました表情で、何事にも冷静に論理的に事を進めてゆくいつもの彼とはかけ離れたその様子。
そして、彼がここまで辛い思いを溜め込み、限界まで追い詰められていたことに、気が付いた...。
「辛いときは泣いたっていいよ...。それに...僕でよければ...当り散らしてくれても...いいから...。」
彼を苛んでいる苦しみを和らげて上げたい。ただそう思う。
これ以上追い詰められて、澄んだ心に自ら毒を流し込むような真似だけは、してほしくなかった。
少しは彼の痛みを受け止めてあげられれば...それで彼の気持ちが和らぐなら、それでよかった。
しかし、彼はただ首を横にふるばかり。
「どうして、そんなことを言う...。私は君を傷つけた。そう言ってもらえる資格など、ない。」
呟きにもにたかすかな言葉がきこえてきた。
その硬い声音に、私は泣きたいような悲しさを覚える。このままでは彼は消えてしまいそう。そんな感じがした。
彼にはどうしても立ち直ってもらいたかった。それに、彼にはまだ伝えていないことがある。それは心の奥にずっとしまっていた想い。
願わくば、この想いが彼の心に伝わることを祈りながら、彼の耳元でそっと囁く。
「私が君を欲しようって言ってくれたとき、とても嬉しかったんだ。そのときから僕は祐希君...貴方のもの...」
「血も肉も、心も、僕の持ってるもの、全部あげる...」
そして、息を切ってから、僕は大切な想いを言の葉に託し彼へ伝える。
「貴方が...好き...。」
その刹那、彼は僕を抱きしめる力をさらに強め、そして僕の唇を彼のそれで塞ぐ。
深い口付けは甘く永遠にも感じられた。
もうすでに感覚はほとんどなく、体を動かすこともままならない。それでも彼と触れ合っている部分だけは温かく、それだけで心が満たされていくのを感じられる。
そして、僕の意識は遠のいていった。
***
もうどうしていいかわからなかった。
辺りはすっかり冷え込み、吐く息はすっかり白くなっている。
私は、ただ彼が出来るだけ寒さを感じないよう全身を包みこむように抱きしめながら、涙を流すことしか出来なかった。
まだ彼が温かいのがせめてもの救いだった。
どのくらい経っただろう。
か細い声と共に、冷たい手が頬に触れる感覚で、彼が目を覚ましたことに気が付いた。
「すこしは...落ち着いた?」
そう彼はいうと、私に向かって微笑みかけてくれた。
罵声を浴びせるわけでも、拒絶するわけでもない。恐らくは私を慰めるための笑み。傷つけたのは私なのに、そんな私に微笑みかけてくれたのだ。
そのことに気づくと、切なさと、そして申し訳なさで、ますます涙はとならなくなり、私は彼の胸に顔を埋めた。
顔を埋めると、元は滑らかで傷ひとつない滑らかだったであろうところは、血で汚れところどころ青黒く腫れている様子が目に入る。
「本当に...すまない....」
私はただ泣きながらそういうしかなかった。
すると、彼は私の背中をそっとさすりながら、こういってくれたのだ。
「ううん、気にしないで...。」 「辛いときは泣いたっていいよ...。それに...僕でよければ...当り散らしてくれても...いいから...。」
と。
泣いたっていいよ...。その言葉はとても温かく、私の冷え切った心に温もりを与えてくれる。
でも、当り散らしてくれてもいいから、なんて、いわないでほしい。自分を犠牲にしてまで私に構う必要はない。
私は常に一人だった。しかしあの時、あの屋上での出来事があってから、私の隣には常に彼がいた。彼がいたからこそ私は私でいられた。
そんな綺麗な彼には少しも心にも体にも傷を負ってほしくなかったのに。そして私のそばにずっといて欲しかったのに。
けれども傷を負わせたのは間違いようもなくこの私。
そんな私には彼に構ってもらう資格などありはしない。
「どうして、そんなことを言う...。私は君を傷つけた。そう言ってもらえる資格など、ない。」
ろくに彼の顔を見ずに、ただ彼の胸に顔を埋めたまま私はそういった。
感情のこもっていない、いや込めることの出来なかったこの言葉、彼はどう思っただろうか。
すると、彼は私の顔を上げさせ、そして消え入りそうな声で私の耳元でそっと囁いてくれた。
「私が君を欲しようって言ってくれたとき、とても嬉しかったんだ。そのときから僕は祐希君...貴方のもの...」
「血も肉も、心も、僕の持ってるもの、全部あげる...」
そして、少し間をあけて、
「貴方が...好き...。」
その瞬間、私はとっさに彼を抱きしめ、そして私の唇で彼のそれを塞いでいた。
それは私のセリフ。私がずっと心の奥底に沈めていた祈りにも近い想い。
夜の空気は冷たく、どんどん体温を奪ってゆく。しかし、彼と触れ合っている部分だけは温かく、それだけで心が満たされていくのが感じられる。
これが幸せ、というものなのだろう。先ほどまで荒れていた心はいつしか落ち着き、ただ彼の温もりを感じてたい。そう思う。
しかし、彼をだく腕に急に重みを感じたとき、彼がもうすでに死にそうであることに、気が付いた。
こんなになるまで気丈に私を慰めていてくれたと思うと、いたたまれなくなる。
私は彼を両腕で抱え上げると、急いで瞬間移動を行い、そのまま私の自宅へ向かった。
エピローグ
意識が浮上する感覚。
暗く淀んだ水の中から、光の差す水面に浮かび上がるような感覚。あれほど精神を苛んでいた物理的痛みはもうすでになく、ただ温かく柔らかく包む困れているような感じがする。
このまま身を任せても大丈夫、そして、意識はだんだんとはっきりしてくる。
?
ここはどこだろう。
すすきの原のど真ん中、真上には柔らかな光を放つ月、机とかテーブルとかは回りにあって床もある。壁と屋根が透明な部屋。不思議な感じ。
僕はベッドの中で、そして、隣には彼、祐希君が私にぴったりと寄り添うような形で眠っていた。
自分の体を確認してみても、酷い怪我を負っていたはずなのに、どこにも傷はなく痛みもない。
上体を起こすと、起こしてしまったのか彼の形のよい切れ長の目がうっすらと開かれる。
「あ、ごめん、起こしちゃった?」
そういうと、彼は「いや、、、」と答えるなり、私を抱きしめてくれた。
そして気づく、触れた場所はとても温かくそして滑らかで。お互い裸で横になっていたことにいまさらながら気づいた。
それがちょっと恥ずかしくもあったけれども、相手が彼だからか、不思議といやだとは思わなかった。
「その...あの時は済まなかった。私はどうかしていたんだと思う。」
彼は済まなそうに謝ってくる。
「そんなの気にしないで。傷も知らないうちに治療してくれたみたいだし。それより、僕は祐希君とこんな風に触れることが出来て、嬉しい。」
そういって彼の首に腕を回すと、彼は嬉しそうに微笑んでくれた。
そう、この微笑が見たかった。そしてその瞳は青く澄み渡っていた。もう以前のような曇りはない。
気高く、決して屈しない。全てを真っ直ぐに射る青き瞳に、見とれずにはいられない。
ひとしきり抱きしめあってから、さっきから思っていた疑問を口にする。
「ここ、どこ?なんで外が見えるの?」
そると、彼はくすっと笑いながら応えてくれた。
「ここは私の家。無人の惑星にあるから辺りには誰もいない。だから外の景色を眺めれるようにこの部屋はガラス張りにしてある。」
いいだろう?
そんなふうにいたずらっ子な目で見つめられると可笑しな感じだ。普段の彼からは想像できない。
普段見られない彼が見られ嬉しい。でも、普段誰もいない惑星に住んでいるなんて、ちょっと寂しそうだなとも思う。
「なんでそんなところに住んでいるの?」
そう聞くと、彼は少し考えこんでから、「静かな場所が好きだから」とだけ応えた。
「そっか」
なんだかあまり深く聞いてはいけないような気がして、私はそれ以上深く尋ねるのをやめた。
無言だが決していやないやな雰囲気ではない。彼の方に頭を乗せ、彼の温もりを感じていると、 穏やかな時間の中に揺蕩うような、そんな温かく不思議な感じがする。
しばらくしてから、彼がぽつりと、口を開いた。
「なぜ、あの時奴らを庇った?」
そう尋ねてきた彼の顔には表情は無く、そこから感情は読み取れない。それでもきっと彼は激しい感情を内面に押し隠していて、その結果表情のない顔になるのだろう。 きっと誰よりも熱い心を持っている。そう思う。
「奴らを庇ってはいないよ、ただ、あのままにしておくと、祐希君、壊れてしまいそうだったから...。」
心は一度壊れると容易には直らない。そして、壊れた心をなんとか奮い立たせようと狂気と言う名の劇薬を使ったらもうおしまい。
その狂気はひび割れた部分から容易に心に入り込み、澄み渡った透明な心を汚してしまう。
気高く、決して屈しない、そして誰よりも温かく優しくも激しい。そんな彼が狂気に身を染める姿なんて見たくなかったから。
そう囁くと、彼は「ありがとう」とぽつりと呟いた。
透き通るような優しい声はとても耳に優しく心地よい。そして彼はこう続けた。
「わかっている。ああいった教員や生徒がいなくてはいけないことも。完全なバランスの取れた世界、それは人間の住む世界ではない。 でも、誰かが指摘しないと、そして行動を起こさないと、均衡は崩れ朽ち果てていってしまう。だから私は...。」
僕は彼が言い終わる前に、自分の唇で彼のそれを塞いだ。
「僕は僕、祐希君は祐希君、それでいいんじゃないかな。そういう腐ったものはいずれ朽ち果て土に還るさ。それでいいんじゃない?」
そういうと、彼は「それもそうだ」といって、笑ってくれた。
その言葉は彼に言い聞かせると共に自分にも言い聞かせるためのもの。そう、別に想える人がいて、そして自分らしさを大切にしながら、 他人にも優しく出来ればそれでいい、そう想う。
これは祈り、この祈りがやがて現実になり、未来が明るいと感じられるようになればそれでいい。
「そうだ、こんな話をしていないで、ちょっと出かけて見ないか?夜の森の上空を飛んでみないか?」
珍しく彼がそんな提案をしてくれた。
夜の森?上空?
彼も結構知識や技術はある方だと思っていたが、こんなの知らない。
期待を胸にしばらく部屋で待っていると、彼はこれまた怪しげな装置を持ってきた。
「これを背負うと空を飛べる」
そういうなり僕にそれを背負わすと、自分もそれを背負い、スイッチを押す。
すると、その装置は透明になり見えなくなり、代わりに美しい一対の白い翼が現れた。
僕もそれに習ってスイッチを押すと、同じく一対の白い翼が現れた。
「さ、いこう。」
そういって彼は僕の手を引いて空を目指し羽ばたいた。
飛び上がるなり部屋の天井のガラスも自動で開き、僕たちは月の光に満たされた夜の空へ舞い上がった。
広大な森とその森のに流れる大きな川、それらが月の柔らかな明かりに照らされとても幻想的で。
昼間の太陽の光も力強くて好きだが、月明かりのような柔らかく内側から照らし出すような温かさも好き。
月明かりはまるで彼のようだ。優しく、僕の内面をしっかりと、でも柔らかく照らしてくれる。そんな感じ。
「暁君...もしよければ...一緒に住まない?」
そう恐る恐るたずねると、
「え、いいの?ありがとう!」
と、彼は快く承諾してくれた。
やっと私は一人の時から開放された。これからは二人で永遠にこの世を飛び続けることが出来る。
そう思うと心が浮き立つような思いだ。願わくば彼も同じように思っていてくれればと思う。
その後、再び部屋に戻るまでの間は、月と自然と星たちだけが知っている。
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あれから一週間ほど、私は暁君に、うちの森や川、研究所なんかを案内なんかしたりして、そして、 夜には同じベッドで彼を抱き枕にして眠ったりと、ゆったりとしたときを過ごしていたのだが、そろそろ 学校に戻らないと、欠課次数オーバーで単位が取れなくなっては大変ということで、しぶしぶ学校に行ったのだった。
私も彼も、成績は1、2で、いくら休んでも別に問題は無いのだが、欠課次数だけは不可抗力だ。
暁君のおかげで瞬間移動装置の効率は改善され、一日に数回程度は別の惑星にある家と学校とを行き来できるようにもなったため、 特に支障は無いといえば無いのだが。
と言うわけで、行ってみると、なんと門には立て札が張ってあるだけで、校内は慌しく学生には見えないスーツ姿の人々が行き来していた。
その立て札には「博士号取得教員の水増し報告疑惑の解明のため1週間の強制監査を行う」と書いてあった。
やはり彼の言うとおり、腐ったものはいずれ朽ち果て無に帰すらしい。
そう思い、私は苦笑いを浮かべると、どうやら彼も同じように思っていたらしく、顔がちょっと笑っていた。
一週間後が楽しみだ。
そして...以来校内システムの原因不明のダウンは無くなった。
後書き
幻想の世界、それは楽園への扉。
全ての事象は想いのままに、心さえも自由に操る。
疲れた心を癒すため、手繰り寄せるように、
幻想の世界へ身を投じると、その先にあるのは、
虚。
忘れてはいけない。
現実の影にのみ幻想が存在することを。
幻想の影、それはすなわち虚空。
決して現実世界ではないことを。
うーん、危険です。本当に危険です。何じゃこれはって感じですね...。盛大に狂っているというかなんというか...。
やはり深夜3時に小説なんて書くものではありません。(^^;;
変な小説で申し訳ありません。疲れました。なんか変な構成です。もしかしたら、気が向いたら加筆修正するかもしれません。(^^;;
最後までお読み頂きありがとうございました。感想など、いただけると、作者、喜びます。
注意:これだけはいいます!これは架空の世界です!
絶対に現実と重ね合わせてはいけません!